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特別定額給付金(仮称)についての概要と実習生の皆さんへ ~その1~
2020/04/23
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安倍首相は4月20日(月)、新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策の一つとして、一律に一人当たり10万円の給付を行うことを発表しました。

4月23日(木)現在で発表されている「特別定額給付金(仮称)」の概要についてお知らせいたします。
※2020年4月23日(木)現在の情報です

 

出典:首相官邸「政府与党政策懇談会」

【 注 意 】

日本政府は「特別定額給付金(仮称)」について、皆さんに連絡をしたり給付を始めたりする段階ではありません。具体的な給付方法や時期についてはまだ決まっていません。
現時点では、「施策を決定しただけ」です。詐欺に注意してください。

1. 施策の目的

簡素な仕組みで、迅速かつ的確に家計への支援を行うため

2. 給付対象者および受給権者

  • 給付対象者は、基準日(2020年4月27日)において、住民基本台帳に記録されている者
  • 受給権者は、給付対象者の世帯主
  • 国籍は問わない

3. 給付金の申請および給付の方法 

  1. 郵送申請方式 ★実習生は基本的にこの方法で申請しましょう
    • 市区町村から受給権者(世帯主)宛てに申請書が郵送される(郵送時期不明)
    • 申請書に「振込先口座」を記入する
    • 「本人確認書類の写し」を用意する
    • 「振込先口座の確認書類」と「本人確認書類の写し」を同封し、市区町村に郵送する
  2. オンライン申請方式(マイナンバーカード所持者が利用可能)
    • マイナポータル(マイナンバー制度の個人向けサイト)に振込先口座を入力する
    • 振込先口座のをアップロードし、電子申請する

(※電子署名で本人確認を行うため、本人確認書類は不要)

4. 受付および給付開始日

  • 市区町村において決定(可能な限り迅速な支給開始を目指す)
  • 「郵送申請方式」、「オンライン申請方式」それぞれに受付開始日を設定可能
  • 申請期限は、郵送申請方式の申請受付開始日から3ヶ月以内

~ 対象者を制限せず、一律で給付される理由 ~

一律に一人当たり10万円の給付が決定された経緯として、「家計への支援が目的」ですが、外出自粛を続けている方、現場で働く皆さんについても次の通り述べられています。

「生活の維持に必要な場合を除き、外出自粛と人との接触を最大限削減している方々、医療現場をはじめとする全国各地の現場で取り組む方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連携して一致団結し、現状の困難を克服しなければならない」

つまり、失業や休業などで厳しい状況に置かれている方々への支援はもちろんですが、感染拡大の防止に努めてくださっている皆さんもそれぞれに大変な思いをされており、これまでの協力に感謝の気持ちを示したい、今後も皆さんと協力し合い拡大防止をお願いしたい、という政府の思いが含まれています。当初は給付対象者を制限していたところ、以上のような経緯から、一律に給付がされることになっています。

5. 詐欺に気を付けてください!

日本では、お金に関する巧妙な手口の詐欺が多く存在し、注意喚起を続けても被害に合う方が後を絶ちません。皆さんのもとにも「特別定額給付金(仮称)を装った詐欺」が近づいてくるかもしれませんので、正しく申請し、正しく受け取るためにも、必ず以下のことに注意してください。

「個人情報」「通帳、キャッシュカード」「暗証番号」の詐欺に注意!~ 市区町村や総務省などが、皆さんに絶対にお願いしないこと ~
1. ATMの操作をお願いすることは、絶対にありません
2. 給付のために手数料の振り込みを求めることは、絶対にありません
3. 現時点で、皆さんの「世帯構成」や「銀行口座の番号」、「個人情報」について、電話や郵便、メールで問い合わせることは、絶対にありません

※ 日本政府は「特別定額給付金(仮称)」について、皆さんに連絡をしたり給付を始めたりする段階ではありません。具体的な給付方法や時期についてはまだ決まっていません。

~実習生の皆さんへ~

皆さんは、「この10万円がどこから発生したお金なのか」、「どうして一律に給付されるのか」、そして「何に使うべきなのか」、しっかりと考えてください。日本で生活している方々が国に納めている税金を集めて、皆さんに給付する社会的なお金です。

受け取れる予定の実習生については、「感謝の気持ちを忘れないこと」「不満や文句を言わないこと」、そして「後先考えずに好きなように使わない、高価な物を買って周囲に見せびらかさないこと」です。お金の使い方で、皆さんの印象は良くも悪くもなります。帰国や住民票の関係で、受け取れない実習生もいます。もらえる人は、そういう仲間もいることを理解してください。残念ながらもらえなかった人も、不平や不満を持たず、この給付の主旨を理解し、感染防止に努めていきましょう。

日本には、感染症の影響で会社が倒産したり、住む場所や食べ物を買うお金もなくなったり、人生の谷底に落ちてしまったような人が大勢います。住む場所があり食べ物がある、仕事もある、休業中の場合は休業補償もある、皆さんはとても恵まれた状態です。その上で給付金を受け取れるのですから、感謝の気持ちを持って歩んでいかなければなりません。

給付金の目的を知った上で、皆さん、もらったお金はどのように使いますか?自分のため、家族のため、必要な人や社会への寄付など、自分にできる使い方をしっかり考えましょう。

出典:

首相官邸「政府与党政策懇談会」
https://www.kantei.go.jp/...html

総務省「特別定額給付金(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関連)」
https://www.soumu.go.jp/...html

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